母が亡くなり、不動産の相続登記が必要になりました。同時に、姉の持分についても私の名義に変更し、不動産の共有を解消することになりました。私は司法書士でないし、知識もありませんが、必要な書類を集め、法務局への登記申請まで、自分で行い、無事完了できました。
今回は、姉の持分を名義変更した贈与移転登記の体験を公開します。なお、私がやった相続登記の全体概要は、以下のログ(記録)で確認できます。
贈与登記とは
贈与登記とは、贈与によって不動産の所有者が変わった場合に、不動産の名義を贈与者(贈与をした人)から受贈者(贈与を受けた人)に変更する手続きのことです。法務局から「登記完了証」と「登記識別情報通知」を受け取った時点で、贈与登記は完了です。
- 贈与とは
-
贈与とは、自身が所有する財産を、双方の同意のもと、無償で他の人に譲ることです。家族だけでなく、第三者であっても、財産を無償で譲れば「贈与」となります。有償で譲る場合は、譲渡となります。
登記識別情報とは、その不動産の登記名義人であることを、公的に証明する情報のことです。英数字12桁の文字列で、登記名義人のみに通知されます。
不動産登記法の大改正で、オンライン申請が導入された2005年以後、権利証の代わりに、登記完了証と登記識別情報通知が発行されるようになりました。
登記識別情報の文字列を提示するだけで、不動産の権利者であることを証明できます。そのため、登記識別情報は、他人に知られないよう、厳重に管理する必要があります。登記完了証に、不動産の権利者であることを証明する効力はありません。
画像出典:法務省ウェブサイト (https://www.moj.go.jp/)
自分でやった贈与登記のプロセス
私がやった相続登記のプロセスは、以下の1から7の通りです。
- 贈与を受ける不動産の特定
- 贈与契約書の作成
- 登記原因証明情報の作成
- 委任状(代理権限証明情報)の作成
- 登録免許税の計算
- 必要書類の確認
- 申請情報のオンライン作成
贈与を受ける不動産の特定
私は、権利証、固定資産税納税通知書、登記事項証明書と3つの公的情報を照合することで、贈与を受ける不動産を特定しました。「相続登記を自分でやった! 亡くなった母の持分を名義変更」で公開した要領と同じです。
ただし、相続登記では、権利証を法務局に提出しませんでしたが、贈与登記では、権利証を提出しました。
贈与契約書の作成
贈与契約書とは、「贈与の事実」を証拠として残すために作成する書類のことです。贈与の対象物や贈与の日付などを記載した書面に、贈与者(贈与をした人)と受贈者(贈与を受けた人)が署名捺印して作成します。
以下は、贈与に関する民法の規定です
贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。
民法第549条(贈与)
書面によらない贈与は、各当事者が撤回することができる。ただし、履行の終わった部分については、この限りでない。
民法第550条(書面によらない贈与の撤回)
贈与は、「あげる意志」と「もらう意志」が揃えば、口約束だけで成立するけれども、確実なものにしたい場合は書面に残す必要があると言うことです。
贈与契約書は、以下のような場合に役立つそうです。
税務調査で「贈与の事実」を証明する証拠になる
贈与に関する調査は、相続税調査と一緒に行われるのが一般的だそうです。ただし、その場合、贈与者(贈与をした人)は亡くなっているため、贈与の意思を本人に確認できません。贈与契約書がなくて、「贈与の事実」を証明できない場合、課税対象と判断されて、税金と延滞税を支払った事例もあるそうです。
相続の争いごと防止やスムーズな問題解決に役立つ
受贈者(贈与を受けた人)は、贈与者(贈与をした人)が亡くなった後で、他の相続人や弁護士などから、贈与についての問い合わせを受けることがあるそうです。そのような場合でも、贈与契約書で「贈与の事実」を証明できると、争いごとの発生を防いだり、問題をスムーズに解決できることが多いそうです。
贈与契約書の要件
贈与契約書は、以下の要件を満たせるように作成する必要があるそうです。
- 贈与者の氏名・住所
- 受贈者の氏名・住所
- 贈与実行日
- 贈与する不動産の登記情報
- 登記申請確約日(〇年〇月〇日まで)
- 贈与者と受贈者の署名は手書き、捺印は印鑑登録された実印
- 不動産の贈与には印紙が必要(金額記載がなければ200円)
私が作成した贈与契約書
私は、法務局公開の様式を参考に、贈与契約書を作成しました。
贈与契約書
下記の不動産は、本日、贈与者 〇〇〇〇 の所有であるが、〇〇〇〇はこれを受贈者〇〇〇〇 に贈与することを約し、〇〇〇〇はこれを受諾し、所有権を移転する。
なお、令和〇年〇月〇日までに下記の不動産の所有権の移転の登記を申請することを確約する。
本契約を証するため、この証書2通を作成し、各自その1通を保存するものとする。
令和〇年〇月〇日
贈与者 神奈川県横浜市〇〇区〇〇〇番地〇 マンション名 部屋番号
姉の名前〇〇〇〇 ※自筆による署名 捺印
受贈者 東京都豊島区〇〇〇丁目〇番〇号 マンション名 部屋番号
私の名前〇〇〇〇 ※自筆による署名 捺印
不動産
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目
地番 〇〇〇〇番〇
地目 宅地
地積 〇〇〇.〇〇平方メートル
〇〇〇〇持分4分の1
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目〇〇〇〇番〇
家屋番号 〇〇〇〇番〇
種類 居宅
構造 木造瓦葺2階建
床面積 1階 80.00平方メートル
2階 54.85平方メートル
〇〇〇〇持分6分の1
以上
登記原因証明情報の作成
登記原因証明情報とは、「どういう原因で、どのように権利関係が変わったのか?」を登記所に提出する書類のことです。ほとんどの登記申請で、登記原因証明情報の提出は必須とのことです。
登記原因証明情報の提出では、以下の二つを選択できます。
- 契約書などの既存文書を提出する「既存文書活用型」
- 登記所提出用に作成して提出する「報告形式」
登記原因証明情報は、誰でも閲覧可能なので、余計な情報が公開されないよう、必要事項のみの記載で済む「報告形式」を選択するのが一般的だそうです。例えば、売買契約書を登記原因証明情報として提出すると、売買代金や特約など、契約書の情報すべてが公開されてしまいます。
司法書士の仕事では、報告形式の登記原因証明情報を登記所に提出するのが当然とのことです。
私の場合、「贈与契約書」でも構わなかったのですが、「贈与契約書」を確実に手元に残すため、「報告形式」を選択しました。
ちなみに、登記完了後、私宛てに多くの不動産会社からダイレクトメールが届きました。これは、登記情報が常に閲覧されている証拠だと思いました。
私が作成した報告形式の登記原因証明情報
私は、法務局が公開している以下の様式を参考に、報告形式の登記原因証明情報を作成しました。
登記原因証明情報
1. 登記申請情報の要項
(1) 登記の目的 姉の名前〇〇〇〇持分全部移転
(2) 登記の原因 令和〇年〇月〇日贈与
(3) 当事者
権利者(甲)私の名前〇〇〇〇
義務者(乙)姉の名前〇〇〇〇
(4) 不動産の表示
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目
地番 〇〇〇〇番〇
地目 宅地
地籍 〇〇〇.〇〇平方メートル
〇〇〇〇持分4分の1
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目〇〇〇〇番〇
家屋番号 〇〇〇〇番〇
種類 居宅
構造 木造瓦葺2階建
床面積 1階 〇〇.〇〇平方メートル
2階 〇〇.〇〇平方メートル
〇〇〇〇持分6分の1
2. 登記の原因となる事実又は法律行為
(1) 乙は、甲に対し、令和〇年〇月〇日、上記不動産の表示に記載した不動産を贈与する意思を表示し、甲はこれを受諾しました。
(2) よって、上記不動産の表示に記載した不動産の所有権は、同日、乙から甲に移転しました。
令和〇年〇月〇日 水戸地方法務局 土浦支局
上記の登記原因のとおり相違ありません。
(受贈者)東京都豊島区〇〇〇丁目〇番地〇号 マンション名 部屋番号
甲 私の名前〇〇〇〇 ※自筆による署名 捺印
(贈与者)神奈川県横浜市〇〇区〇〇〇番地〇 マンション名 部屋番号
乙 姉の名前〇〇〇〇 ※自筆による署名 捺印
受贈者(贈与を受けた人・私)は、住民票と同じ住所を記載したうえで、署名捺印が必要です。住民票提出が必須とのことでしたので、住民票を添付しました。
贈与者(贈与をした人・姉)は、印鑑証明書と同じ住所を記載したうえで、署名捺印が必要です。印鑑証明書提出が必須とのことでしたので、印鑑証明書を添付しました。
登記原因証明情報を記載する際の注意点
報告形式の登記原因証明情報を作成する際、以下に注意して、記載する必要があるそうです。
項目 | 記載時の注意 | |
---|---|---|
登記の目的 | 贈与者が共有者の場合:(贈与者の氏名)持分全部移転 贈与者が所有者の場合:所有権移転 持分の一部贈与の場合:(贈与者の氏名)持分一部移転 | |
登記の原因 | 贈与契約をした日付を入れ、その後に 贈与 と記載 | |
当事者 | 権利者 | 受贈者(贈与を受けた人)の氏名 |
義務者 | 贈与者(贈与をした人)の氏名 | |
不動産の表示 | 登記事項証明書(登記簿謄本)の記載どおりに記載 | |
受贈者 | 受贈者(贈与を受けた人)の住所を住民票の記載どおりに記載のうえ署名捺印 | |
贈与者 | 贈与者(贈与をした人)の住所を印鑑証明書の記載どおりに記載のうえ署名捺印 ※登記簿上の住所と印鑑証明書の住所が異なる場合:住所変更登記が必要 ※登記簿上の氏名と印鑑証明書の氏名が異なる場合:氏名変更登記が必要 |
委任状(代理権限証明情報)の作成
贈与移転登記は、受贈者(贈与を受けた人)と贈与者(贈与をした人)が共同申請するのが原則だそうです。
姉と私の場合、私がすべての登記申請を行うことになりました。そこで、私は、「姉から私のへの委任状」を作成し、署名捺印してもらいました。
委任状の内容は、姉が私に登記申請に関わるすべての権限を委任したことを証明する内容としました。
私は、法務局が公開している以下の様式を参考に、委任状を作成しました。
委任状
私は、東京都豊島区〇〇〇丁目〇番〇号 〇〇〇〇に、次の権限を委任します。
1 下記の登記に関し、登記申請書を作成すること及び当該登記の申請に必要な書面と共に登記申請書を管轄登記所に提出すること
2 登記が完了した後に通知される登記識別情報通知書及び登記完了証を受領すること
3 登記の申請に不備がある場合に、当該登記の申請を取下げ、又は補正すること
4 登記に係る登録免許税の還付金を受領すること
5 上記1から4までのほか、下記の登記の申請に関し必要な一切の権限
令和〇年〇月〇日
神奈川県横浜市〇〇区〇〇〇〇1番地〇〇 マンション名 部屋番号
姉の名前〇〇〇〇 ※自筆による署名 捺印
記
不動産の表示
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目
地番 〇〇〇〇番〇
地目 宅地
地積 〇〇〇.〇〇平方メートル
〇〇〇〇持分4分の1
不動産番号 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
所在 土浦市〇〇〇丁目〇〇〇〇番〇
家屋番号 〇〇〇〇番〇
種類 居宅
構造 木造瓦葺2階建
床面積 1階 〇〇.〇〇平方メートル
2階 〇〇.〇〇平方メートル
〇〇〇〇持分6分の1
以上
登録免許税の計算
登録免許税は、以下のように計算します。贈与登記の登録免許税率は、20/1000 と決められています。
- 登録免許税 課税価格 登録免許税率(100円未満切り捨て)
課税価格 とは、固定資産税の評価額のことです。評価額は、固定資産税納税通知書で、評価額とか価格と記載されているものです。固定資産税課税標準額ではありません。
贈与者が「所有者」の場合は必要ありませんが、「共有者」の場合は「持分評価額」を計算する必要があるそうです。姉は共有者でしたので、「持分評価額」を計算する必要がありました。
- 持分評価額合計 土地の評価額 持分 建物の評価額 持分
- 課税価格 持分評価額合計(1000円未満切り捨て)
1000円未満の切り捨ては、持分評価額合計に対して、行う必要があります。課税価格算出の際、1000円未満の切り捨ては合計額に1回だけできると言うルールがあるためです。
前提は以下の通りとします。
項目 | 評価額 | 持分 |
---|---|---|
土地 | 2,500,000円 | 1/4 |
建物 | 2,500,000円 | 1/6 |
持分評価額合計と課税価格を算出します。
項目 | 計算式 | 金額 |
---|---|---|
土地 | 2,500,000円 | 1/4625,000 |
建物 | 2,500,000円 | 1/6416,667 |
持分評価額合計 | 1,041,667 | |
課税価格 | 1,041,000 |
課税価格は、持分評価額合計の1000円未満を切り捨てた額です。
- 登録免許税 課税価格 登録免許税率 20/1000(100円未満切り捨て)
- 登録免許税 1,041,000円 20/1000 20,820円 20,800円(100円未満切り捨て)
登録免許税の計算は、以下が一番判りやすかったと思います。
必要書類の確認
贈与登記申請書のオンライン作成を始める前に、提出が必要な公的書類や自分で作成する書類の最終確認をしました。私が、提出・作成した書類は、以下の通りです。
私が集めた公的書類
目的 | 公的書類 | 公的書類の提出実績 | |
---|---|---|---|
贈与を受ける不動産の特定 | 権利証 | オンライン提出のうえ、原本郵送 | |
登記申請日を含む年度の固定資産税納税通知書(固定資産評価証明書) | |||
登記事項証明書(登記簿) | 未提出 | ||
登記原因証明情報の作成 | 贈与者(贈与をした人) | 印鑑証明書 | オンライン提出のうえ、原本郵送 |
住民票 | |||
受贈者(贈与を受けた人) | 住民票 | ||
委任状の作成 | 贈与者(贈与をした人) | 印鑑証明書 |
私が作成した書類
作成した書類 | 作成した書類の提出実績 | |
---|---|---|
贈与契約書 | 法務局の公開様式を参考に作成 | 未提出 |
登記原因証明情報 | オンライン提出のうえ、原本郵送 | |
委任状(代理権限証明情報) | ||
相続登記申請書 | オンラインで作成 | オンライン提出 |
報告形式の登記事項証明情報は、作成者である私のマイナンバーカードで電子署名し、電子文書として提出しました。けれども、委任状は作成者が姉になるので、電子文書にはできませんでした。
申請情報のオンライン作成
申請様式の選択
申請用総合ソフトを立ち上げ、「申請書の作成を行う」をクリックすると、「不動産登記申請書」を選択できるようになります。
続いて、「不動産登記申請書」をクリックし、「登記申請書(権利に関する登記)(電子公文書一括取得用)【署名要】」を選択します。
登記完了証と登記識別情報通知をオンラインで受け取りたい場合、(電子公文書一括取得用)の記載がない「登記申請書(権利に関する登記)【署名要】」を選択してはいけないと、登記・供託オンライン申請システム操作サポートデスクの電話した際で、アドバスを受けました。
続いて、「登記申請書(権利に関する登記)(5)所有権の移転(贈与)(電子公文書一括取得用)【署名要】」を選択します。これが、贈与移転登記(姉の持分すべてを受贈)に使用する登記申請書でした。
以下が、贈与登記のための申請情報画面です。
登記申請書のオンライン作成
申請者の情報 件名 | 姉持分移転登記 ※申請人の管理用で、登記所には通知されません。 |
---|---|
納付情報 氏名 | 氏名を全角カタカナで入力 ※Pay-easy(ペイジー)払い込み時の名前として、登録されます。 |
登記の目的 | (姉の名前)持分全部移転 |
---|---|
原因 | 令和〇年〇月〇日贈与 ※登記原因証明情報に記載した贈与日を入力 ※数字も全角入力が必要 |
住所 | 東京都豊島区〇〇〇丁目〇番〇号 マンション名 〇〇〇号 ※住民票に記載されている住所を入力 ※数字も全角入力が必要 |
---|---|
氏名 | (私の名前) |
登記識別情報通知希望の有無 | 「オンラインによる通知を希望する」を選択 |
住所 | 神奈川県横浜市〇〇〇番地〇 マンション名 部屋番号 ※住民票に記載されている住所を入力 ※数字も全角入力が必要 |
---|---|
氏名 | (姉の名前) |
登記識別情報の提供の有無 | 「無し」を選択 |
登記識別情報を提供できない理由 | 平成〇年〇月〇日登記のため未入手、登記済証となる ※登記識別情報でなく、登記済証が発行されていた時代だったため |
添付情報 | 登記済証(原本還付)(送付) 登記原因証明情報(送付) 代理権限証明情報(送付) 印鑑証明書(原本還付)(送付) 評価証明書(原本還付)(送付) 住所証明情報(原本還付)(送付) |
---|
申請年月日 | 令和〇年〇月〇日 |
---|---|
申請先登記所 | 「不動産の表示」を入力すると自動入力されます。 |
代理人 | 司法書士に依頼しないので、「項目削除」をクリック |
課税価格 | 金 | 半角入力 |
---|---|---|
課税価格の内訳等 | 建物 金〇〇〇〇〇〇〇円 土地 金〇〇〇〇〇〇〇円 ※数字も全角入力が必要 | |
登録免許税 | 金 | 半角入力 |
登録免許税の内訳等 | 建物 金〇〇〇〇〇円 土地 金〇〇〇〇〇円 ※数字も全角入力が必要 | |
納付方法 | 「電子納付(無税含む)」 を選択 |
その他事項 | 登記完了証の交付方法に「オンラインによる交付を希望する」を選択した場合、入力の必要なし。ただし、「送付による交付を希望する」を選択した場合、送付先を入力 |
---|---|
登記完了証の交付方法 | 「オンラインによる交付を希望する」を選択 |
贈与移転登記の対象となる不動産を指定します。
登記申請書の一番下までスクロールすると、「物件情報はり付け」のボタンがあります。このボタンをクリックすると、「住所変更登記」で入力した物件情報をペーストできます。
申請情報(登記申請書)のチェックと完了
次に、チェックと完了をクリックしたら、申請情報(登記申請書)の入力は完了です。
画面上部の「チェック」をクリックすると、申請情報の入力漏れや全角・半角などの入力チェックが行われます。必要に応じて修正メッセージが表示されます。
画面上部の「完了」をクリックすると、入力した物件情報に誤りがないか?チェックが行われます。誤りがあった場合、エラーが表示されます。誤りがない場合、保存の確認が表示されるので、「はい」をクリックして保存します。
終わりに
これで、贈与登記のための申請情報の作成は終わりです。贈与登記の申請情報を送信すると、申請用総合ソフトには、受付完了や登録免許税納付の通知など、登記が完了するまで、さまざまな情報が表示されます。これらの過程は、次の回で公開します。
次回は、登記所に行かず、登記を完了できたオンライン申請の体験を公開します。