今回の沖縄旅のコンセプトは、「野生のヤンバルクイナに遭う旅!」です。1日目は、やんばる国立公園内に建つホテルに泊まり、2日目の早朝、ヤンバルクイナを捜索します。ホテルをめざす前に、海中道路を渡って、果報バンタ(かふうばんた)に寄り道しました。このブログは、1日目の午後、やんばる国立公園内に建つホテルをめざすところから、はじまります。このブログの内容は、YouTubeでも公開しています。
めざすは、アダ・ガーデンホテル沖縄
めざすホテルは、アダ・ガーデンホテル沖縄です。
果報バンタからは、西海岸に出て、海岸線沿いを北上、やんばるの森を登って行きました。
今の映像は、西海岸を走っています。
与那安田横断道路(県道2号線)に入りました。
本島最北の国頭村内で、西海岸から東海岸に横断できる唯一の幹線道路だそうです。
左手には、やんばるの森の代表的な樹木、イタジイの森が広がっています。
樹の上部がブロッコリーのように見えるのが目印です。
いきなり、ヤンバルクイナと遭遇?です。だと思ったら、カラスでした。
左手に、ヤンバルクイナ飛び出し注意の標識が見えました。
この辺りは、ヤンバルクイナの飛び出しがあるようです。
これもカラスでした。東京の太ったカラスに見慣れた私たちには、とても痩せていて、少しビックリしました。
2種類目のヤンバルクイナ飛び出し注意の標識を発見しました。
所々、ヤシの木のようなヒカゲヘゴも見られます。
ヒカゲヘゴは、高さ10メートルもの大木になるシダ類です。木のように見えますが、シダ植物なので実はつけず、胞子で増えるそうです。ヤシの木のような葉は、大きい場合、3mにも成長するそうです。
恐怖すら覚える ふんがわばしの絶景
突然、ヤンバルの森が開けて、橋が現れました。
ふんがわばしです。
普久川(ふんがわ)ダムで、普久川がせき止められてできた貯水湖「フンガー湖」に架けられた橋のようです。
やんばるの亜熱帯ジャングルの大きさを体感できると思ったので、クルマを降りてみました。
私たち夫婦は、吸い込まれるような、恐怖すら覚える、見たことのない絶景に圧倒されていました。
今、私たちが何処に立っているのか?平衡感覚を失いそうで、ザワザワしていました。
平衡感覚を失わせるのは、空の雲を映す水面(みなも)のせいかもしれません。
恐る恐る、橋の下をのぞき込むと、首筋がゾクゾクします。
その後、ジャングルに目をやると、また、平衡感覚を失いそうになり、ザワザワゾクゾク、心を揺さぶられる感動を覚えました。
ザワザワゾクゾクする、恐怖すら覚える絶景だけど、癖になりそう!
この感覚を感じたくて、また、来てしまうかも?
もしかしたら、水面(みなも)が空の雲を映していない日は、印象が変わるかもしれません・・・?
ふんがわばし周辺の様子がわかるように、空撮映像をつくってみました。
普久川ダムとフンガー湖、それを取り囲むやんばるの亜熱帯ジャングルの様子を把握したいと思いながら、グーグルアースにむかいました。
やっぱりスゴイところです。
ふんがわばしの恐怖すら覚えるザワザワゾクゾク感は、若い頃、ゴッホやロートレック、カンディンスキーの絵画を初めて見た時に感じたものに近いと思いました。ザワザワゾクゾク、心を揺さぶられる感動を感じたくて、何度も同じ絵画の前に立ったことを思い出しました。当時は、こんなザワザワゾクゾクを体感する感性も30代前半までかも・・・と思いましたが、違ったようです。
アダ・ガーデンホテル沖縄で情報ゲット
もうすぐ、アダ・ガーデンホテル沖縄に着くはずです。
まだまだ、やんばるの森が続いています。
ホテルが見えてきました。
ホテルは、やんばるの森の中から、突然現れました。
ホテルでは、有益な情報をゲットしました。
早朝は、遭遇しやすいけれども、歩くようなスピードでクルマを進め
見つけたらクルマと息を停めて、観察するのがコツだそうです。クルマを降りると、逃げてしまうそうです
徒歩は、逃げられる確率が高いので、避けた方が良いとのことでした。また、雨上がりの朝、路面が濡れている時の方が遭遇確率があがるそうです。
夜の雨を期待したいところですが、やんばるの森ならではの満天の星空が見やすい部屋を予約しています。まさに 二律背反! 困ったことになりました。
ヤンバルクイナは、ホテル横の茂みに現れることもある。ちなみに、私たちがホテルに到着する少し前にも現れていたそうです。
早朝のやんばるの森で、ヤンバルクイナ捜索
ホテル横の茂みで、ヤンバルクイナを捜索できななかったので、散歩です。
いよいよ、ヤンバルクイナ捜索開始です。
撮影開始直後に遭遇です。
赤い丸に注意してください。
望遠レンズが装着できないカメラでは、これが限界でした。ヤンバルクイナを大きく撮ることはできないと分かりました。
続いて、ヤンバルクエナ生体展自学習施設に通じる小道を捜索します。
ヤンバルクイナは、日の出とともに目を覚まし、ミミズや昆虫の幼虫を食べに道路上や道路脇に出て来るそうです。
また、ヤンバルクイナは、カタツムリやカエル、トカゲ、昆虫なども食べるそうです。
ここで思い出したのは、ミミズの捕まえ方です。ミミズは、日当たりが悪い道路脇で、落ち葉がたまっている所を掘り返せ!子供の頃、友達と釣りに行く時はミミズを捕まえていました。
ヤンバルクエナも日当たりが悪い落ち葉が溜まっていところで、ミミズを探しているに違いないと直感しました。
私たち夫婦は、落ち葉がたまっている薄暗がりを中心にヤンバルクイナを捜索することにしました。
雨上がりの朝、路面が濡れている時の方がヤンバルクイナとの遭遇確率があがる情報も合点が行きました。
普段地中にいるミミズは、雨が降ると土の中が酸欠になるため、地面に上がってくると聞いたことがあります。
梅雨に旅行したいと思ったことはありませんでしたが、ヤンバルクイナに遭うためなら、梅雨の季節に来るべきかもしれません。
それと、望遠レンズが装着できるカメラも用意しないと、ヤンバルクイナを大きく撮ることはできないことも分かりました。
いつかもう一度挑戦できればと思いながら、ホテルに戻って朝食を食べることにしました。
ヤンバルクイナ探しに夢中でしたが、やんばるの森の朝日はとてもきれいでした。
ヤンバルクイナ生態展示学習施設
ここは、唯一、ヤンバルクイナが飼育されているヤンバルクイナ生態展示学習施設です。
やんばるの森を再現した観察ブースのコーナーに入った瞬間、ヤンバルクイナが目の前にいて ビックリしてしまいました。
カメラの準備もできていませんでした。
コーナーに入った瞬間は 池の手前 ガラスの目の前にいました。
慌てて、カメラを構えたのがこの映像です。
やんばるの朝の道路には、夜、クルマのヘッドライトに引き寄せられた昆虫の死骸が落ちているそうです。
その死骸を食べに、ヤンバルクイナが道路に出てきて、ひかれてしまう事故が多くなっているそうです。
特に、ヤンバルクイナの行動範囲が広くなる繁殖時期(2~4月)と
子育て時期(4~6月)には注意して欲しいと書いてありました。
やんばるの森を去る前にもう一度
ザワザワゾクゾクしたくて、また、ふんがわばしに寄ってしまいました。
これから雨になりそうな雲が広がっています。
この日の水面(みなも)には、さざ波が立っていました。水面(みなも)が空を映していない日は、少し印象が違いました。
明日の朝は、ヤンバルクイナ捜索には絶好かもと思いながら、ふんがわばしを後にしました。